モバイルルーターと固定回線のWiFi、両者は無線でインターネットに接続できるという用途は同じですが、実際の使い勝手はかなり異なるものです。
果たして両者の違いとは一体どのようなポイントなのか?両者のメリットやデメリットを踏まえながら説明していきます。
モバイルルーターの最大のメリットは、何と言っても場所に依存しないというポイントです。
WiMAXの電波が届く場所であれば、自宅であろうと外出先であろうと、はたまた旅行先であろうと、いつ何処でもモバイルルータのWiFi通信を用いてインターネットに接続できます。
また、回線工事などが不要で、契約後すぐに通信サービスが使えることもメリットの一つと言えます。
反対にデメリットとしては、WiMAXはあくまでモバイル回線なので、一般的に回線が混雑する時間帯は通信速度に影響が出ますし、電波状況が芳しくない場所では回線が不安定になります。
また、WiMAXは基本的には使い放題ですが、3日間で10GB以上の大容量通信を行なった場合は、一時的に速度制限を受けることもあります。
固定回線のWiFiのメリットとデメリットは、モバイルルーターのそれと相反するものです。
一般的に固定回線は、光回線などの安定した大容量の通信インフラを用いているので、時間帯や回線の混雑具合の影響を受けにくく、常に安定した通信速度でWiFi接続が可能です。
また、3日間で10GBなどの通信規制も皆無なので、正真正銘の使い放題で、動画などのコンテンツを思う存分楽しむことができます。
デメリットとしては、当然のことながら自宅の限られた範囲での利用が前提なので、あくまで自宅でしか使用ができないという点と、契約後は回線工事などの工程があるので、実際に通信サービスが使えるまでにかなりのタイムラグがあるという点です。
スマートフォン以外の端末を外出先で使うか否か、まずはここが両者の切り分けポイントとして一つの基準になってきます。
外出先はあくまでスマホのみというユーザーは、特にモバイルルーターの必要はなく、例えば外出先でパソコンを使いたいというユーザーはモバイルルーターを契約すべきです。
動画などの大容量コンテンツを日頃から見ているのか否かも大切なポイントで、時間帯やエリアの影響を受けやすいモバイルルーターよりは、やはり安定した固定回線で楽しむのが賢明です。
一人暮らしのユーザーなら、使い方によってはモバイルルーターを固定回線の代替手段として使うことも十分に可能ですし、反対に家族がいる場合は、複数端末での同時使用に耐えうる固定回線を契約するのが必須と言えます。
また、引っ越しが多いユーザーは回線工事の面でモバイルルーター、持ち家のユーザーは固定回線という見方もできます
つまり、モバイルルーターのWiFiと自宅の固定回線のWiFiのどちらがいいのか?どのように使い分けるのか?は、ユーザーそれぞれの使用用途や、その時の周辺状況によって変化するものと言えます。